iPS細胞の融解時の培養条件は、凍結保存時と異なっていても問題ないでしょうか?

凍結保存時と異なる条件でのiPS細胞の融解~培養は推奨していません。異なる培養系に移行したiPS細胞は、新しい環境への適応に時間がかかるためです。細胞株固有の製品情報シート(PIS)および検査証明書(CoA)に記載されているものと異なる培養系で融解した場合、iPS細胞の正常な回復を保証いたしかねます。
実験の都合上、別の培養系で融解せざるを得ない場合は、一度に1つの培養系の構成要素(つまり、培地または基質)に限り変更することを強く推奨します。成功する可能性を高めるため、広範囲の細胞濃度で検討して播種してください。維持培地にCloneR™2を添加することで、播種効率をより高めることも可能です。
培地、サプリメント、基質、解離試薬、分割比、インキュベーターのCO2濃度など、推奨する培養条件の詳細はロット固有の検査証明書(CoA)でご確認ください。

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