STEMCELL Technologies社のiPS細胞の維持に最適な培養系を教えてください。

mTeSR™ Plus
STEMCELL Technologies社のiPS細胞株の製造に使われている培地です。cGMPガイドラインに準拠して製造されたmTeSR™ Plusは、基礎的なiPSC研究だけでなく細胞療法や治験薬の研究アプリケーションにも最高の品質と一貫性を保証します。FGF2を含む重要な培地成分が安定化したこととpH緩衝能が強化されたことで、週2回の培地交換スケジュールでも細胞の品質特性を維持し、細胞増殖速度と播種効率を高めることができます。
mTeSR™ Plus Technical Manualはこちら(STEMCELL Technologies社ウェブサイト)

ReLeSR™
手作業による選択や掻き取りをせずに、酵素を使わずにiPS細胞を凝集体として解離および継代できる細胞解離用試薬です。ReLeSR™でiPS細胞を継代すれば最適なサイズの凝集体が得られ、手作業に伴う手間やブレを無くせます。細胞を掻き取る操作が不要で培養フラスコなどの密閉容器を使用できるようになり、培養のスケールアップと自動化が容易になります。500 mLサイズのReLeSR™はcGMPガイドラインに準拠して製造され、再現性ある結果が得られるよう最高の品質と一貫性が保証されています。
ReLeSR™ 製品情報シートはこちら(STEMCELL Technologies社ウェブサイト)

Corning® Matrigel® hESC-Qualified Matrix(Corning #354277):
STEMCELL Technologies社のiPS細胞株の製造に使われている細胞培養基質です。細胞外マトリックスタンパク質が豊富な腫瘍である Engelbreth-Holm-Swarm (EHS) マウス肉腫から抽出され、再構成された基底膜製剤です。ラミニン 約60%、IV型コラーゲン 約30%、エンタクチン 約8%を含有しています。

培地、サプリメント、基質、解離試薬、分割比、インキュベーターのCO2濃度など、推奨するiPS細胞株の培養条件の詳細はロット固有の検査証明書(CoA)でご確認ください。