Urine Preserveを使用して検体を保存する場合の最適な保存条件について情報はありますか?
1. Urine Preserveを使用した後の検体凍結について
試薬の添加直後に何も操作せずに凍結保存することは推奨いたしません。遠心処理を行い、上清と沈査(細胞ペレットなど)を分離した後でしたら凍結保存することは可能です。
ただし、メーカーで推奨する凍結保存条件はございません。保存可能期間や凍結温度は対象とするセルフリー成分や検体の状況、解析方法によって変動するかと思われますので、ご検討が必要です。
2. 保存期間におけるcfDNAの安定性について
Streck社技術資料ではKRAS遺伝子を対象としてcfDNAの安定性を試験しています。Figure 1では希釈倍率による保存性の違い、Figure 2では保管温度による保存性の違いが示されております。
この資料では希釈倍率や保管温度に関わらず、4日保存と7日保存でcfDNA量に差はなく、安定性が示されたと結論付けております。
また、いずれも未処理の状態の尿と比較しておりますので、未処理の場合に室温に放置した際の劣化スピードの参考になるかと思われます。
本FAQ関連対象商品コード:
STK-230599
STK-230604