STEMdiff Intestinal Organoid Kit(ST-05140)で作製した腸オルガノイドのマーカー発現についてチェックすべきマーカー、経時的発現変化などに関するデータはありますか?

更新日:2022年12月22日 印刷する
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はい、オルガノイドのマーカー発現につきまして、下記2つの情報をご参照ください。 

・P0(継代前)とP2(継代2回)のオルガノイドにおける各種マーカー分子の発現について:

下記カタログ資料のFigure 5Aにおいて、RT-qPCRにて腸オルガノイド(P0(継代前)とP2(継代2回))の各種分化マーカーの発現を比較しております。
Culturing PSC-Derived Human Intestinal Organoids
Figure 5Aのデータでは、オルガノイド樹立後の継代前(P0)と樹立後に2回継代をしたもの(P2)では、継代をした細胞の方が分化マーカーの発現は亢進していることが確認されています。

 

・分化開始後のオルガノイドにおける各種マーカー分子発現の経時的変化について:

下記ポスター資料のFigure 7Cにおいて、オルガノイドに分化誘導してから経過した日数における各種分化マーカー分子の発現変化についてRT-qPCRにて確認しております。

HIGHLY EFFICIENT DIFFERENTIATION OF HUMAN PLURIPOTENT STEM CELLS INTO LONG-TERM EXPANDABLE “MINI-GUT” ORGANOIDS

ここでも、オルガノイドは分化開始からの日数が経過する(継代数が多くなる)につれて各種分化マーカーの発現は亢進する、または高いレベルで維持されることが確認されています。