BioIVT社のヒトプールド浮遊肝細胞「LiverPool」の活性値はヒトの「平均的な」酵素活性を示すとの事ですが、シングルドナー由来のヒト浮遊肝細胞との比較データはありますか?

更新日:2022年11月21日 印刷する
FAQ > 肝細胞(BioIVT)

BioIVT社のヒトプールド浮遊肝細胞「LiverPool」は、シングルドナーの「平均的」酵素活性値を示すように独自の手法で調製されています。ただし、CYP3A4活性に関してはテストステロン(TEST)を含むどの基質でも、平均的な活性値を算出するのが困難です。試験のパラメーター、時間、濃度、1 mLあたりの肝細胞量などの影響を受けやすいためです。LiverPoolのCYP3A4活性の平均値 (118 pmol/min/million cells) は、本来の平均値に近いとBioIVT社では考えています。 数年にわたり、シングルドナー約200検体の酵素活性値を統計解析したところ、テストステロンを基質としたCYP3A4活性値は約100 pmol/min/million cellsとなっています。BioIVT社では、テストステロンを基質としたCYP3A4活性値をVmax値ではなくKm値で定義しています。他社製品ではVmax値で定義しているため、見た目は高い活性値を示していますのでご留意ください。

この情報は参考になりましたか?
記事の評価参考になった